借金地獄

親しい友人が今、お金に困っている。
発端は、お世話になった親戚にお金を貸したことだったという。
彼女は、母親が亡くなった時に親身に世話をしてくれた親戚のおばさんが、病気になって働けなくなり、金銭的に困っている時に入院費や当座の生活資金など2百万円ほどを貸したらしい。
また、彼女の妹さんはおばさんにカードを預けたらしい。
そのカードでおばさんは、莫大なお金を借りてしまったため、妹さんのところに百万単位の請求が来たというのだ。
驚いた妹さんは、姉である彼女のところに相談をし、彼女は妹さんに当座の返済資金を貸したという。
問題はその後だ。
信頼していたおばさんは、借金の問題が表面化すると連絡が取れなくなってしまったという。
お嫁に行ったおばさんの娘さんに連絡を取り、何とかおばさんに連絡を取る事が出来たらしいが、とても病気の後遺症で働けず、返済できる状態ではないらしい。
妹さんの負ったカードローンは深刻らしく、毎月20万円の返済をしなければならないらしい。
ご主人の収入だけでは追いつかず、夜も昼も必死になって働いて返済しているという。
友人も母子家庭なので、これ以上は妹さんに援助できないという事で心を痛めている。
友人の妹さんは、私も面識がありとても他人事とは思えない。
我が家も息子の大学の費用などで四苦八苦しておりとても余裕があるわけではないが、何とかお金を工面してあげられないかな？と考えているところだ。
しかし、私には苦い経験がある。
信じていた友人に10万円を貸して、4年たった今も一向に返済してもらえないのだ。
電話をするたびに、今月中には必ずと言われ、それでとうとう4年がたってしまったのだ。
ここまでおちょくられては、いくら人が良い私だっていい加減堪忍袋の尾が切れるというもの。
それで、もう金輪際他人に金銭の貸し借りはしない、と心に決めていたのだ。
しかし、親しい友人の窮状を見ると、黙っていられないのが人情だ。
どうしたらいいのか？目下思案中だ。